一定期間内に国内で産み出された付加価値(企業などの生産者が生産活動によって作り出した生産額から、その企業などの生産者が購入した原材料や燃料などの中間投入物を差し引いたもの)の総額。経済を総合的に把握する統計で、GDPの伸び率が経済成長率に相当します。

GDPには、実質GDPと名目GDPとがあります。

ここで1つ簡単な想定を立てて説明していきます。ひとつの国の上記の付加価値が昨年度に比べて5%上昇したとします。この国の物価は昨年度に比べて2.5%上昇しているとします。

物価の上昇を加味せず、表面的に付加価値の上昇を表わすものを名目GDPといい、この場合、5%となります。逆に物価の上昇を加味(5%の付加価値の上昇から2.5%の物価の上昇を差し引いて)してあらわすものを、実質GDPといい、この場合2.5%となります。

経済が成長しているかどうかを見る場合には、実質GDPがプラスになっているかどうかを見る必要があります。

注)上記では概念をあらわしているのであって、実際の計算はもっと詳細な取り扱いがされます。